スーパーソルを利用した土木設計
スーパーソルは軽量(4kN/m3)で施工性が高く、養生期間を必要としない安全・安定した土木用資材です。
設計土質定数
※以下はJIS A 1210のB法による最大乾燥密度の90%以上で締固めたスーパーソルL2の設計土質定数です。
単位体積重量 | γ | 4.0kN/m3 |
せん断抵抗角(内部摩擦角) | φ | 40° |
粘着力 | C | 0kN/m2 |
規格
絶乾密度 | 0.35~0.5g/cm3 |
吸水率 | 20%未満 |
粒径 | 最大粒径75mm以下(細粒分含有量は2%以下) |
透水係数 | 3×100~1×10-2cm/s |
転圧前
(巻きならし)
転圧後
(1t振動ローラー4回後)
締固め管理
使用箇所 | 仕上り厚さ | 締固め度 | 管理試験頻度 |
路体 | 30cm以下 | JIS A 1210のB法による最大乾燥密度の90%以上 | SS1,000m3につき1回以上 |
路床 | 20cm以下 | JIS A 1210のB法による最大乾燥密度の95%以上 | SS500m3につき1回以上 |
補強土壁の盛土 | 25cm以下 | JIS A 1210のB法による最大乾燥密度の95%以上 | SS500m3につき1回以上 |
土量変化率
※下記の土量変化率はガラス発泡資材事業協同組合の標準値です。
使用箇所 | 土量変化率 |
路体/JIS A 1210のB法による最大乾燥密度の90%で締固めた場合 | 1.25 |
路体/JIS A 1210のB法による最大乾燥密度の95%で締固めた場合 | 1.32 |
土木分野でのスーパーソル使用事例
スーパーソルはその軽さを生かし、軽量盛土工法や補強土壁の裏込め材、構造物の保護材として、さまざまな工事で使用されています。
軽量盛土
軟弱地盤上沈下対策工事
埋設管保護(沈下対策工事)
裏込め材
補強土壁(垂直)裏込め材
補強土壁(斜壁)裏込め材
構造物保護
ボックスカルバート荷重低減
地下駐車場上部植栽工事
スーパーソル混合軽量土(単位体積重量への対応)
スーパーソルと現場発生土・粉石等を組み合わせることで、単位体積重量のコントロールが可能です。
例えば、設計が求める単位体積重量の上限が11kN/m3である場合、スーパーソルの単位体積重量は4kN/m3ですので、砕石とスーパーソルを混合して使用できます。
スーパーソルと砕石を混合した例
【条件】
- 盛土部分:1,000m3
- 設計が求める単位体積重量:11kN/m3
- スーパーソルの単位体積重量:4kN/m3
- 砕石の単位体積重量:20kN/m3
【結果】
スーパーソルの比率:60% + 砕石の比率:40%
=10.4kN/m3(上限値11kN/m3以内)